【若手の離職を防ぐ5つの秘訣】第1回 社員が早期に離職する6つの理由とは?
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建設会社の最大の課題は、社員の定着です。現在、入社して3年以内に、大卒で30%、高卒で50%が離職しています。では定着率を向上させるためにはどうすればよいのでしょうか。
そのポイントは6つあります。この6つのうち1つでも問題があれば、社員は辞めたくなります。
1)待遇がよいか
休日、残業、給与の状況が、他の会社よりも悪いと社員は辞めてしまいます。
2)安心して働けるか
若手が安心して働けない環境だと部下は辞めてしまいます。上司の指示の仕方が雑だったり、マニュアル等が整備されていないと、その都度聞かなければならず、不安になります。
3)仲良く働けるか
上司や先輩が気軽に相談ができる「安全基地」でないと、不満がたまってしまいます。相互に仲が良い職場でないと、心理的な安全性を感じないのです。
4)認められ働けるか
うまく仕事をしてもほめられず、またなかなか仕事を任せてもらえないと、部下は上司から信頼されていないと感じます。
5)成長できる職場か
何年経っても仕事が主体的にできず、仕事を覚えられないと、成長の実感が得られません。その結果「自分はこの仕事に向いていないのではないか」と感じてしまいます。
6)社会貢献を実感できるか
客様や社内に貢献していることを実感させてあげないと、「仕事そのものに意味がない」と感じてしまいます。
あなたの会社では、6つのポイントのうち、どこに問題があるでしょうか。1つでも不十分だと社員は辞めてしまいます。
執筆者プロフィール

降籏 達生(ふるはた たつお)
ハタ コンサルタント株式会社代表取締役、 NPO法人建設経営者倶楽部KKC理事長
1961年、兵庫県神戸市生まれ。83年に大阪大学工学部土木工学科を卒業後、熊谷組に入社。阪神淡路大震災にて故郷兵庫県神戸市の惨状を目の当たりにして開眼。建設コンサルタント業を始める。
建設技術者研修25万人、現場指導6000件を超える。建設の専門家としてテレビ、ラジオ、新聞取材多数。「がんばれ建設〜建設業業績アップの秘訣〜」は読者数25,000人、日本一の建設業向けメールマガジンとなっている。
ハタ コンサルタント株式会社
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