連載コラム 「フリーソフト主義」 第6回 「写真ファイルのサイズ一括縮小ソフト」
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前回、圧縮・解凍ソフトについてお話ししましたが、デジカメで撮影した
写真ファイル(Jpeg形式)はすでにファイルが圧縮されているため、圧
縮・解凍ソフトを利用しても、ほとんどファイルサイズを小さくするこ
とができません。そこで、今回は写真ファイルをメールなどで送付する
際に役立つ、サイズ一括縮小ソフトをご紹介します。
6.写真ファイルのサイズ一括縮小ソフト
最近では、ブロードバンドが普及し、メールに添付するファイルのサ
イズを気にしなくなりましたが、メールを受け取る相手がこちらと同
じ環境とは限りません。また、メールサイズの上限を設けている企業や
発注者もあります。これらから、メールに添付するファイルは必要最小
限のファイルサイズにしてから添付することが重要です。
デジカメについては、最近1000万画素を超えるモデルも多く流通して
いるため、写真1枚のファイルサイズが5MB(メガバイト)を超えること
もあります。前回お話したとおり、写真ファイルの形式であるJPEG形式
はすでに圧縮されているため、圧縮・解凍ソフトではファイルサイズを
小さくすることができません。ファイルサイズを縮小するためには、必
要最小限の画素数(サイズ)に縮小すると良いでしょう。この作業をリ
サイズと言い、フリーソフトなどで簡単に行うことができます。
画素数とは、その名の通り点の数で、横×縦になります。例えば、パソコン
の画面で多く使われている画素数は、1024×768=786432画素(約80万画
素)。ということは、パソコンの画面で見るのであれば、80万画素程度あ
れば十分ということになります。そのほか、携帯電話のディスプレイでし
たら、一般的には320×240=76800画素(約8万画素)、最大でも854×480=
409920画素(約41万画素)です。また、写真などに印刷する場合は、360dpi
1インチに含まれる点の数)程度が最高画質なので、L版サイズなら200万
画素、はがきサイズなら300万画素で十分と言うことになります。
印刷との関係について詳しくは「デジカメの画素数と印刷用紙サイズの関
係」
http://const.livedoor.biz/archives/50522144.html
このように必要最小限の画素数に修正することで、ファイルサイズを縮
小することができます。この縮小方法として、一番簡単なのがマイクロソ
フトのメールソフトであるMicrosoftOutlookの機能を利用することで
す。このソフトには、添付ファイルの画素数を落とす機能「添付ファイル
のオプション」が装備されています。新規作成メールに写真ファイルを
ドラッグアンドドロップすると画像オプションが表示されますので、こ
の「画像オプション」で、大(1024×768)、中(640×480)、小(448×336)
を選択すれば、メール送信時に自動的にすべての写真ファイルの画素数
が縮小され、送信されます。
この他のソフトとして、オススメなのが私も利用しているフリーソフト「縮
小専用。」です。
「縮小専用。」ダウンロードページ
http://i-section.net/software/shukusen/
このソフトをダウンロード後にインストールすると、デスクトップ上にア
イコンが表示されます。操作方法はいたって簡単で、アイコンに縮小したい
写真ファイルをドラッグアンドドロップするだけで設定通りに縮小するこ
とができます。さらに複数ファイルのドラッグアンドドロップやフォルダ
単位でも縮小が可能です。縮小方法やファイル名などの設定もアイコンを
ダブルクリックすることで簡単に行うことができます。
利用シーンによっても異なりますが、私的オススメ設定をご紹介します。
1.指定の範囲内にピクセルサイズを収める → 1024×1024
2.オプション Jpeg量子化率を指定 → 80%
3.変換後・・・ ファイル名の前にs-(縮小したことが分かるように)をつ
けて保存
<解説>
1.長い方向の点の数を1024に合わせます。4:3の写真などでは、1024×768
になります。
2.量子化によって、多少画像が荒くなりますが、80%程度でしたら気にならな
いでしょう。
3.変換後に元のファイル名の前に「s-」がついたファイル名で保存されます。
また元のファイルも残ります。
以上、試してみてはいかがでしょうか。
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現場主義(建設現場情報サイト)http://const.livedoor.biz/
執筆者プロフィール
「現場主義(建設現場情報サイト)」 山政睦実