連載コラム 「フリーソフト主義」=第13回=「PDFとは」
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インターネットで目にする公の電子文書の多くはPDFという形式が多く使われています。ほとんどの方が利用されていると思いますが、この形式のファイルを閲覧するソフトとして無償で配布されているのがアドビ社の「AdobeReader(アドビリーダー)」です。PDFファイルを編集するためには、同じくアドビ社のソフト「Acrobat(アクロバット)」が有名です。フリーのソフトも多く出てきています。今回はこのPDFについて、基本からご紹介いたします。
13.PDFとは
1.まず、PDFを簡単に個条書きで説明いたします
●PDF(ピー・ディー・エフ)=Portable Document Formatの略
●AcrobatやAdobeReaderを提供しているAdobe社が開発したフォーマットでJISやISOでも認定
Adobe社サイトhttp://www.adobe.com/jp/
●PDFファイルは、機種やOSにかかわらず、ほぼ作成したイメージ通りに表示・印刷することができます
●閲覧するには、無償のソフト「AdobeReader」など閲覧ソフトが必要です
AdobeReader(最新はバージョン9)サイト
http://www.adobe.com/jp/products/acrobat/readstep2.html
●パソコン上で作成したり、編集したりするには「Adobe Acrobat」などのソフトが必要です
●さまざまなソフトから印刷時にPDF変換用の仮想プリンタを選択すれば、PDFに変換されます
各ソフトの印刷メニューを開き、プリンタの選択画面で、「AdobePDF」(ソフトやバージョンによって名称が異なりますので注意してください)を選択し、印刷を実施するとPDFに変換されます。
また、MicrosoftOffice製品などでは、PDF変換のための機能がプラグインされるため、アイコンにPDF作成ボタンが表示されますので、こちらを利用しても変換が可能です。
●Adobe社以外の会社からも安価なPDF作成ソフトが発売されています
フリーウェアのPDF作成ソフト(現場主義)
http://const.livedoor.biz/archives/51211742.html
●複合機を利用すれば、スキャナすることによって簡単にPDF形式に変換できます
複合機(コピー、プリンタ、FAX、スキャナ機能が一体になったもの)が安価にリースできるようになっています。この複合機を用いると、コピーするのと同じように大量の原稿でも、原稿自動送り装置を利用して、まとめてスキャナすることができます。また、スキャナしたデータの保存形式もJpeg(画像データ形式)やPDFなど選択できます。ただし、スキャナしたものはあくまでも紙情報のため、手を加えない限り(後述)文字などの情報は持っていません。
●スキャナしたPDFにも文字情報を追加し、文字検索を可能に
紙からスキャナしたPDFデータの場合、作成ソフトから直接PDFに変換したファイルとは異なり、文字が絵として認識されています。そのため、便利なテキスト検索を利用することができませんが、 AdobeAcrobatなどには、スキャナしたPDFをOCR(光学文字認識:画像の文字をテキスト文字に変換する機能)し、透明のテキストを貼付ける機能があります。
この機能を用いれば、紙からスキャナしたPDFでも、テキストを貼り付けることにより本文検索が可能となります。また、この機能を持っている複合機も登場しています。
執筆者プロフィール
「現場主義(建設現場情報サイト)」 山政睦実