「電子納品から始める建設IT」 第1回 建設ITは、まず日常業務から
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インターネットが世間に普及して、コンピュータは生活の一部として欠かせないものとなっています。仕事に関しても、かつてはすべてが紙の書類で済んでいた物が、今では殆どコンピュータによって処理されるようになりました。
思い返せば、十数年前、私が入社した頃は特殊な計算こそコンピュータで処理していましたが、それ以外で身近なコンピュータといえばワープロソフトくらいのものでした。「情報の活用」というよりも、コンピュータを使いこなすのに必死だった時代です。
その頃の私は、学生時代に土木を専攻していたものの、実務の「いろは」がわからず、日常の仕事はすべて初めて学ぶことばかりでした。一方でコンピュータが上司から順に与えられ始め、幸い私にもコンピュータが与えられた時でした。
結果的には、土木の知識もコンピュータの知識も同時に学ぶことができました。PCを使いながら業務を進めるのが日常の仕事だったのです。
そんなある日、部長に呼ばれたことがありました。何か注意を受けるのかと思って行ってみると、PCの操作を聞かれました。部長クラスの方々は、多くの業務を経験し、知識や情報をたくさん持っているのですが、コンピュータについては大変苦労していたようです。
当時のコンピュータの作業は、単純な操作に過ぎませんでしたが、それでも以前とは全く違うやり方でした。同じクラスの役職の方々も、コンピュータについてはわからない状況だったため、通常業務でPCを活用している私たちに聞くしかなかったのでしょう。
その頃の上司たちにすれば、「このままコンピュータを使わずにやっていきたい」という思いもあったでしょう。しかし、情報化の流れは待ってくれません。その後もメールや携帯電話など、次々と新しい難関が押し寄せてきました。それを、日常生活で接していくことによって徐々に理解し、克服してきたのだと思います。
当時PCに詳しかった私たちの世代にとっても同様です。情報化は進化が早く、少しでも油断するとすぐに置いて行かれてしまいます。常に関わりを持って最新情報に接する必要があると特に感じるようになりました。
このように、情報やコンピュータの世界は急速に日々進歩するものです。日常的に扱っていかなければならないことは、誰でも感じていることでしょう。
私のコラムでは、情報化に遅れを取らないよう、日常業務での実践的な建設ITの関わり方を10回に渡り、解説していきます。
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(管理者 株式会社デバイスワークス 加賀屋太郎)
執筆者プロフィール
デバイスワークス代表取締役 加賀屋太郎