JAPIC国土造りプロジェクト構想 C京都の交通改善プロジェクト
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観光シーズンの激しい交通渋滞を解消し、歩行環境を改善するため、歴史的都心地区などへの自動車の流入を抑制するとともに、駐車場を拡充し、パーク&ライドや、動く歩道付き地下連絡通路など新たな移動システムを導入する。
自動車の流入を規制するのは歴史的都心地区や東山観光エリアを含む約18平方`b。エリア内の住民・事業者の自動車や公共交通以外の流入車両に課金し、流入を抑制する。
一方、既存の鴨川西IC駐車場とゼスト御池駐車場、将軍塚駐車場を有効活用するほか、国道1号地下駐車場を新設する。
鴨川西IC駐車場は、高速道路のランプ直結型パーク&ライド駐車場として有効活用。近接する地下鉄駅や、電動シェアサイクルなど観光周遊モビリティサービスを総合的に提供する観光MaaSを利用できるようにする。ゼスト御池駐車場は、観光バスに対応できるように改造、観光MaaSの利用も図る。
現在平面式の将軍塚駐車場(東山山頂駐車場)は、乗用車200台、バス4台を収容する2層式に拡充。東山観光地と連絡するため、約35億円を投じ、地下への垂直エレベーター(深さ120b)と動く歩道付き地下連絡通路(延長440b)、シェアサイクルステーションを整備する。
新設する国道1号地下駐車場は2層延べ2万3800平方bで、乗用車500台、バス50台を収容。電動シェアサイクルなどを利用できるようにする。建設費として約300億円を想定している。
また、駐車場を効率的に運用するため、空き情報の検索や予約・決済システムの導入をはじめ、観光MaaSとの連携などを進める。
=日本プロジェクト産業協議会(JAPIC)国土・未来プロジェクト研究会の『国土造りプロジェクト構想』より=