藤田観光　箱根ホテル小涌園に新棟建設｜建設ニュース　入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

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増築後のイメージ（写真左側部分が新棟）

【箱根】藤田観光（東京都文京区関口２ノ10ノ８）は、「箱根ホテル小涌園」に新棟を建設し、半露天風呂付きの客室40室を増室する。併せてレストランの拡張工事も実施。２０２８年までを対象とする中期経営計画で示した箱根小涌園再開発を着実に推進する考え。設計者・施工者は非公表。27年までに工事を完了する。
　「箱根ホテル小涌園」は、約50億円を投じて清水建設（東京都中央区）の設計・施工により建て替え工事を行い、23年７月にリニューアルオープンした。デジタル落書きウォールを備えたキッズスペースを設けるなど、ファミリー層への訴求力を強化。同ホテルの開業効果などにより、箱根小涌園エリアを核とするリゾート事業では23年に前期比プラス26億円、24年にプラス23億円の増収となった。
　一方で主要ターゲットとなるファミリー層やインバウンドから、よりプライベートな空間で温泉を楽しみたいという要望があったことを受け、客室単価や稼働率の向上に向け、新棟の増築により半露天風呂付き客室を増やすことを決めた。また、増室に伴い既存棟１階にあるレストランにはテラススペースを設けて面積を拡張する。
　24〜28年を対象とする中期経営計画では、リゾート事業で28年の売上高目標を23年実績比33億円増の１１７億円に設定。ホテル「箱根ホテル小涌園」「箱根ホテル小涌園天悠」や温浴施設「箱根小涌園ユネッサン」などで構成する約80�fの箱根小涌園エリアには遊休地が点在しており、さらなる開発を進める方針を示した。
　今回の「箱根ホテル小涌園」増築以外にも眺望スポットの造成や遊歩道の整備、新規出店の検討などを推進。27年に開業10周年を迎える「箱根ホテル小涌園天悠」についても付加価値を与える投資を行う予定だ。