国道260号は志摩市阿児町を起点に北牟婁郡紀北町までの奥志摩地域を結ぶ延長約105`の三重県が管理する幹線道路。国道260号錦峠事業は、隘路区間の解消を目的に計画されたもので、1984年に南伊勢町から大紀町までの6.7`区間について、権限代行による国土交通省の直轄事業として着手、これまでに延長4.9`が完成しており、2月15日に残る延長1.8`が開通したことで、全線開通を迎えた。同事業の完成により、棚橋峠や錦峠の線形不良・隘路が解消され、南伊勢町と大紀町間の所要時間は約30分短縮され、10分足らずとなった。距離も約7`縮まり、近くて遠かった隣町同士が身近になり、地域交流の活性化が期待されている。
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国道260号錦峠が全線開通
〜2月15日に最後の区間が開通〜
事業の進捗に伴い、大紀町や南伊勢町から通学を目的としたJR伊勢柏崎駅行きの町営バスの運行が順次開始されており、地元高校生らが利用している。地元でも高校の進学先の選択肢が増えたことや下宿せずに松阪方面の高校へ通うことができるなど喜びの声が上がっている。
また、地元の主要産業である漁業の支援にもつながっている。熊野灘に面する南伊勢町や大紀町の各漁港から、尾鷲方面や津・松阪方面への輸送時間が短縮されただけでなく、旧錦峠では中型トラックしか通行できなかった道路も、2002年8月の紀勢南島トンネルの開通後には大型トラック、今回の全線開通によりトレーラーが通行可能となり、輸送トラックが順次大型化し物流の効率が向上している。
国土交通省紀勢国道事務所が建設を進めてきた国道260号錦峠の全線開通記念式・セレモニーが2月15日、南伊勢町棚橋竈の現地で行われ、テープカットなどで開通を祝った。
全長6.7`の国道260号錦峠の最終区間である1.8`区間が完成し、全線開通を迎えた。式典には、国・町議会議員をはじめ三重県知事や南伊勢町長、大紀町長、地元民など約100人が参加した。
はじめに国土交通省中部地方整備局の八鍬隆局長が道路開通に伴う事業効果を述べるとともに、「今後も三重県各市町との連携を強めていきたい」と話し、続いて鈴木英敬三重県知事は「道路整備は地方創生に欠かすことのできない事業であり、今後もネットワークの強化に努めていきたい」とあいさつした。
開通セレモニーでは、関係者らによるテープカットやくす玉開披、地元園児らも参加した風船飛ばしが行われセレモニーを盛り上げ、その後開通パレードが行われた。
- 事業名
国道260号 錦峠 - 事業区間
三重県度会郡南伊勢町棚橋竈〜同郡大紀町錦 - 全体延長
6.7` - 規格
3種3級 - 設計速度
50`/時 - 車線数
2車線
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