豊橋市の前芝中学校の「屋内運動場・武道場棟」と「技術教室棟」が3月15日に竣工を迎えた。
同校は、1947年に「宝飯郡前芝村立前芝中学校」として発足。以来、60年以上の歴史と伝統を誇る。現在は約150人の生徒が、「こころ明るくたゆまぬ努力」の校訓の下で学問に励む。
竣工した新棟では、公共建築物に広まりつつある「集成材」を、豊橋市の学校施設で初めて採用した。集成材は、複数の木材を接着し、一つの部材としたもの。周辺市や愛知県の職員ら大勢が、相次いで現場を視察するなど注目を集めた。
スポーツ、武道、実技。多感な時期にさまざまな経験を積むことで、生徒たちは大きく成長していく。さまざまな思いが交錯する3年間を、新棟は4月から見守り始める。
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<愛知県>「屋内運動場・武道場棟」「技術教室棟」完成
〜豊橋市立 前芝中学校〜
市が初めて採用した、大断面の集成材を用いた屋根の施工には特に気を使った。限られたスペースの中、木材を組み上げるための作業場を確保し、屋根の形状を頭に入れながら足場を組むなどして対応。
東陵中学校の「屋内運動場・武道場」の建設でも、市が初めて採用した「立体トラス構造」に携わることができた。
小規模な薬局を担当したことはあるが、一定規模の木造建築物を施工するのは初めて。
設計図面に載っていない構造金物(木材同士をつなげる部品)の選定に苦労した。設計士とも綿密に打ち合わせをしながら、慎重に仕事を進めた。屋内運動場・武道場棟との工程のすり合わせも大変だったが、青山建設で両工事とも受注できたことがプラスに働いた。
この度、豊橋市立前芝中学校体育館棟、柔剣道場棟、技術室棟が竣工いたしました。建設に際しましては、多くの地権者の方々にご理解ご協力をいただくとともに、地元自治会をはじめ、関係者の皆様方に格別のご尽力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。
新築なった体育館と武道場には、本市初めての学校施設となる大空間の屋根を支える小屋組みに木構造を採用しております。また、内装にも三河産材等をふんだんに使用し、やわらかさと温もりの溢れる空間を形成することで、常に利用者を優しく包み込むよう配慮いたしました。
この前芝校区は、隣接する保育園、小学校、中学校が校種を超えた「前芝学校」として様々な教育活動や学校行事を一緒に実施するなど、地域文化、地域風土を築いてこられた歴史があります。今回の体育館等の建設に先駆けて整備いたしました校区市民館とあわせ、これら地域の拠り所を中心として強く結ばれた前芝校区の絆は、今後も更に強固なものになっていくものと確信しております。
生徒のみなさんは、この真新しい体育館や柔剣道場にたくさんの青春の汗と涙を染み込ませ、輝かしい未来に向かって大いに学び、大いに青春を謳歌していただきたいと思います。
- 所在地
豊橋市前芝町字塩見1番地 - 規模
【屋内運動場棟】
鉄筋コンクリート造 一部木造・鉄骨造 平屋 1,196.07u
【武道場棟】
鉄筋コンクリート造 一部木造・鉄骨造 平屋 404.88u
【技術教室棟】
木造 平屋 200.40u - 工期
【屋内運動場・武道場棟】 H26.3.17〜H27.2.16
【技術教室棟】 H26.6.20(電気工事H26.6.27)〜H27.2.16 - 設計
オザキアーキテクツ(豊橋市)
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