四国最大の50万都市・松山市。防災・減災対策、老朽化による社会基盤の再構築、まちの活性化対策などさまざまな課題が取り巻く中、「一人でも多くの人を笑顔に 幸せ実感都市 まつやま 〜徹底した市民目線による行政第二幕〜」をキャッチフレーズに掲げ、市政運営に取り組む野志克仁(のし・かつひと)市長に話を聞いた。
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(2016/9/23)
【愛媛県】一人でも多くの人を笑顔に 幸せ実感都市まつやま
〜徹底した市民目線による行政第二幕〜
−防災・減災対策についてお伺いします。
2015年、消防団、自主防災組織、女性防火クラブ、企業団体が参画し、地域防災協議会を立ち上げました。全国でも例をみない先進的な取り組みです。今年から愛媛大学が加わり、産官学民で地域防災の連携体制を築き、防災の知識と実践力を身に付けた大学生の防災士を育てています。若い力が末永く地域防災で活躍できる社会を目指します。
また、松山市では、さまざまな災害に備え、食料や飲料水をはじめ毛布他を市内5カ所の防災備蓄倉庫などに備えています。本年度からは避難者により速く物資を届けるため、主要な避難所である公民館へも分散し、今後は小学校・中学校でも備蓄をしていきたいと考えています。市民の皆さんと協力して、災害に強いまちづくりを進めていきます。
−主要事業の進捗と今後の見通しについて
交通拠点を結び、活発な交流を支える「松山外環状道路」は、インター線自動車専用道路部が本年度内に全線開通する他、空港線の側道部2.4`が、2017年の「えひめ国体」までに開通する見通しが立つなど、国、県と連携して整備をしています。
また、県が行うJR予讃線の高架化に合わせてJR松山駅周辺の土地区画整理を行い、50万都市の陸の玄関口にふさわしい社会資本整備に取り組みます。
−中心市街地の活性化について
「中心市街地活性化基本計画」に基づき、都市機能や地域経済の活性化を進めます。「花園町通り」を、「歩いて暮らせるまちづくり」にふさわしいシンボルロードとして整備し、にぎわいと交流を創出する他、道後の新たな温泉文化を発信する拠点として、(仮称)椿の湯別館を新設し、17年にオープンする予定です。
また、昨年完成した複合施設「アエル松山」に続き、再開発の地元機運が高まっている銀天街L字地区の取り組みを支援します。
−今後、特に注力していく施策は
橋梁などの社会資本施設を適切に管理し、維持するため、長寿命化や耐震化を実施し、「安全・安心なまちづくり」を進めます。
また、人口減少や少子高齢化社会に対応し、公共交通を生かしたコンパクトで質の高いまちづくりを目指す他、安全で快適な歩行者空間を創出し、にぎわいのある市街地を形成するなど、「人が集い 笑顔広がる 幸せ実感都市 まつやま」の実現に取り組みます。
−地元建設業界に向けてメッセージを
建設業は、地域の社会資本整備の担い手であると同時に、「環境・安全安心で幸せ実感」のまちづくりを進めている松山市の地域住民の守り手として、そして地域の発展や雇用に欠かすことのできない存在です。
業界を取り巻く環境は、長く続いた建設投資の減少や、技能労働者の高齢化に加え若年入職者の減少で人手不足など依然として厳しい状況です。本市では、今後も地元業者へ優先的に発注し、受注機会の拡大に努め、皆さんが地域産業の中核として持続的で健全に発展されることを期待しています。
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