神奈川県唯一の村「清川」。村の大部分が丹沢山地に当たるという、人口3000人ほどの小さなまちのかじ取り役として2月に就任した岩澤吉美新村長に、まちづくりへの意気込み、村の課題などについて聞いた。
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(2019/3/29)
【神奈川県】声聞き入れ村民のために
〜小中学校の老朽化対策 2、3年内に方向性〜
――村政1期目。意気込みを聞きたい。
「小さな村で、村民の顔が見える。いろんな事業をする中で、声を聞き入れて村民のための仕事をしていく。それが一番大切なことだと思っている」
――政策で重視することは何か。
「子育て支援、高齢者対策については避けて通れない仕事。少子高齢化が進む中で、村を発展させる子どもたちを育てる環境の充実、整備を行っていくとともに、高齢者施設をどうするのかを考えながら、元気な高齢者が活躍できる村づくりを進める」
――教育環境の充実を進める中で村として大きな課題があると聞く。老朽化した学校施設への対応はどうしていくのか。
「一部の小中学校施設は建設後46、43年が経過している。大規模改修するのか、建て替えるのか。一つの決断をしていかないといけない。それも近いうち、2、3年以内に。50年が一つのタイムリミットと考えると、4、5年のうちに工事までしないといけない時期にきている。既に研究、検討は進めているが、着実に行っていく」
――道路など基盤整備についてはどうか。
「まだ部分、部分で狭隘(きょうあい)道路がある。生活道路でもあることから、用地取得をクリアして拡幅するなど対応していかなければならない。上下水道は長寿命化計画に基づき、水道については順次管の入れ替え、下水は設備関係の改修を段階的に進める。生活に欠かせない整備はしっかりやっていく」
――空き家対策も課題だ。
「4月から村内にサテライトオフィスがオープンする。こうした施設を今後、空き家で対応していければと考える。入居者へのアンケートでは『住居も近くにあれば…』との回答があった。空き家の活用を研究し、人口増対策として移住・定住促進にもつなげていきたい」
――新年度予算は骨格。肉付けはあるのか。
「村の課題に対応する予算を6月議会にも提案する予定だ。防犯カメラの設置や防犯灯のLED化に向けた予算をはじめ、道路拡張への調査費、学校施設の現況調査費などを盛り込んでいきたい考えでいる」
――取り組むことは多々ある。
「村の魅力を発信するとともに、地を生かすことを考えていかなければいけない。ここは相模原、八王子方面からの通過車両が非常に多い。こうした人たちに住んでもらうにはやはり魅力と言うのが大事になってくる。自然環境を生かした観光も考え、企業誘致にも取り組みたい」
――まちづくりには地元建設業の協力も必要だ。
「除雪などの関係で地元の建設業者さんとは協定を結んでいる。雪が多いところでもあり、非常に心強く思っている」
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